← ブログ一覧へ戻る
ブログ

ElevenLabsとは?AI音声生成入門

ElevenLabsとは?基本概念をわかりやすく解説

ElevenLabs(イレブンラボ) とは、「文字を貼り付けるだけでプロのナレーターのような音声が数秒で完成する」AI音声合成プラットフォームです。テキストの読み上げだけでなく、自分の声をAIに複製させたり、動画の音声を別言語に自動で差し替えたりすることができます。

2022年、元GoogleのAIエンジニア・Piotr Dabkowskiと元PalantirのMati Staniszewski(ともにポーランド出身)が共同創業しました。きっかけは「アメリカ映画の吹き替えがひどい」という体験から。「AIで自然な吹き替えを実現できるはず」という発想からスタートしたのがElevenLabsの原点です。

2025年1月にはシリーズCラウンドで約1億8000万ドル(約270億円)の資金調達に成功し、企業評価額10億ドル超のユニコーン企業になりました。2025年4月には東京に日本法人「ElevenLabs Japan G.K.」を設立し、NTTドコモグループとTBSとの提携も発表。日本語の自然さと感情表現の精度が急速に改善されています。

32言語に対応しており、2025年6月にリリースされた最新モデル「Eleven v3」では、感情・笑い・ため息・驚きなどの表現をテキストで細かく指定できるようになりました。「AI特有の棒読み感」が以前と比べて大幅に解消され、「本当に人間が話しているみたい」と評価する利用者も増えています。

山梨で発信や教育、観光PRをしている人にとっても、この自然さは大きな価値があります。少人数でも聞きやすい音声コンテンツを作りやすくなり、地域の情報発信の幅が広がります。

ElevenLabsでできること|3つの核心機能

① テキスト読み上げ(Text to Speech / TTS)

読み上げたい文章を貼り付けて、好みの声を選んでクリックするだけで音声が完成します。

1,000種類以上の声から選べます。落ち着いた男性ナレーター・明るい女性アナウンサー・子どもの声・ウィスパーボイスなど、目的に合った声を自由に選択できます。感情の強さ・話す速さ・安定性なども細かく調整可能です。

最新モデルのEleven v3では、テキストに感情タグを追加できます。たとえば「(笑いながら)今日はとても楽しい一日でした」と書くと、本当に笑いながら話しているような音声が生成されます。オーディオブック・YouTube動画のナレーション・Podcastのイントロ・SNS動画など、幅広いコンテンツ制作に使えます。

② ボイスクローン(Voice Clone・声の複製)

**自分の声を30秒録音するだけで、AIが声を複製してくれます。**複製した声はどんなテキストでも読み上げてもらえるため、「毎回自分で録音する手間」がなくなります。

2種類のクローン方式があります。Instant Voice Clone(Starterプラン以上・約30秒のサンプルで即日)は手軽さが強み。Professional Voice Clone(Creatorプラン以上・30分以上のサンプル推奨)はより高品質で本人と見分けがつきにくい精度が得られます。

ただし、倫理的なルールが明確に定められています。他人の声を無断でクローンすることは利用規約違反であり、他者の声を複製する際は必ず本人の書面による同意が必要です。ElevenLabsも悪用防止に力を入れており、声の悪用が判明した場合はアカウントが停止されます。自分自身の声を複製して活用することが基本の使い方です。

③ 動画の吹き替え・多言語翻訳(Dubbing)

動画ファイルをアップロードして言語を選ぶだけで、別の言語に声が差し替えられた動画が自動で完成します。

日本語で作った動画を英語・韓国語・スペイン語などに一括変換できます。従来は翻訳→台本作成→別言語の声優に発注→収録→編集と、多くの工程と費用が必要でした。ElevenLabsを使えばこれが数分で完結します。TBSが番組のAI吹き替えにElevenLabsを採用したことが2025年に報告されており、国内のテレビ局での実績も始まっています。

海外向けのコンテンツ展開を考えているYouTuber・企業の広報担当者・教育コンテンツの制作者にとって、特に価値の高い機能です。

ElevenLabsの使い方|4ステップで今日から始める

ステップ1:アカウントを作成する

**elevenlabs.io にアクセスして、Googleアカウントでサインインするだけで3分以内に完了します。**クレジットカードの登録は不要です。無料プランでそのまま使い始められます。

ステップ2:テキストを貼り付ける

**「Text to Speech」メニューを開いて、読み上げたい文章を入力欄に貼り付けます。**日本語でそのまま入力してOKです。文字数に応じてクレジットが消費されます(1文字=1クレジット。10,000文字でおよそ10分の音声が生成できます)。

💡 初心者向けTips: まず短い文章(100〜200文字程度)から試してみましょう。品質の確認と、クレジットの消費ペースを把握してから長文に移行するのがコツです。

ステップ3:声とモデルを選ぶ

**画面上の声の一覧から好みの声を選び、「Eleven v3」(最新・感情表現が豊か)を選択します。**声の一覧は男性・女性・日本語・英語など様々なカテゴリで絞り込めます。「Voice Settings」では話す速さ・感情の強さ・安定性を細かく調整できます。

設定が決まったら「Generate Speech」ボタンをクリックします。数秒で音声が生成されます。

💡 初心者向けTips: 日本語コンテンツには「Japanese Female」「Japanese Male」などの日本語専用音声が自然でおすすめです。感情表現を試したい場合はEleven v3モデルを必ず選択してください。

ステップ4:音声をダウンロードして活用する

**生成された音声を再生して確認し、問題なければ「Download」ボタンでMP3ファイルとして保存します。**YouTube動画の編集ソフトに読み込んだり・Podcastの編集ソフトに追加したりして使えます。

料金プランの選び方

プラン月額料金月間文字数(目安)こんな人向け
Free無料10,000文字(約10分)品質確認・個人で非商用利用
Starter$5(約750円)30,000文字(約30分)副業・SNS投稿・軽い商用利用
Creator$22(約3,200円)100,000文字(約100分)YouTuber・ポッドキャスター・クリエイター
Pro以上$99〜$330500,000文字以上企業・大量制作・API連携・開発者向け

**初心者はまず無料プランから試しましょう。日本語の音質と感情表現を確認してから判断できます。商用利用が必要になったらStarterプラン(月$5・約750円)が最低ラインです。本格的にナレーションを量産するならCreatorプラン(月$22)**が最もコスパが高く、月10万文字(約100分分のナレーション)を生成できます。

年間プランを選ぶと最大24%割引(2ヶ月分無料相当)になります。長期利用が決まっている場合は年間払いがお得です。

重要な注意点:無料プランで生成した音声は商用利用できません。YouTubeへの投稿・販売・企業のプロモーション利用はStarter以上のプランが必要です。無料プランでは音声使用時に「ElevenLabsを使用して作成」という帰属表示も必要になります。

活用シーン|こんな場面でElevenLabsが役立つ

シーン① 動画・Podcast制作のナレーション

⛔ Before:ナレーション収録のためにスタジオ予約・声優への依頼が必要で、費用と時間がかかっていた。
✅ After:原稿を貼り付けてクリックするだけで数分でナレーション完成。制作コストが激減した。

YouTube動画・TikTok・SNSショート動画・Podcastなど、動画コンテンツにナレーションを追加したいクリエイターに最も多く使われています。従来は外注費用がかかるか、自分で話し続ける体力が必要でした。ElevenLabsなら原稿を書いて貼り付けるだけで終わります。Creatorプランで月100分分のナレーションが作れるため、週3〜5本の動画投稿ペースなら十分対応できます。

山梨の観光案内、店舗紹介、地域イベント告知、セミナー動画などでも、伝えたい内容はあるのに音声づくりが追いつかないケースは多いです。そうした現場で、AI音声はかなり実務的に役立ちます。

シーン② 海外向けコンテンツの多言語展開

⛔ Before:海外向けに動画を展開したくても、翻訳・録音・編集のコストと時間が壁になっていた。
✅ After:動画をアップして言語を選ぶだけで別言語の吹き替え版が自動完成。コストを大幅削減。

企業の公式動画・製品紹介・採用動画を多言語展開したい場合に特に効果を発揮します。従来は英語版・中国語版・スペイン語版それぞれに翻訳者と声優が必要でしたが、ElevenLabsなら一括で完結します。インバウンド需要が高い観光業・EC事業・コンテンツビジネスでの活用が広がっています。

シーン③ 教材・社内研修コンテンツの音声化

⛔ Before:マニュアルや研修テキストを音声化するたびに別途ナレーター費用が発生。更新のたびに外注が必要だった。
✅ After:テキストをコピーして貼るだけで音声教材が完成。内容が変わっても費用ゼロで録り直せる。

オーディオブック・eラーニング教材・社内研修動画・FAQ読み上げなど、定期的に内容が更新されるコンテンツに特に向いています。更新のたびに外注費が発生する従来の手法と比べて、大幅なコスト削減が実現できます。

山梨 AIを仕事や地域活動で活かすには

山梨県内の企業、個人事業主、地域団体でも、今回のAIを日常業務に活用できます。

まずは文章の下書き、情報整理、資料作成など、小さな作業から試す方法がおすすめです。観光、農業、製造業、店舗運営など、それぞれの現場に合わせて使い方を調整しましょう。

AIの回答が常に正しいとは限りません。地域名、制度、料金、営業時間などは、公開前に人が確認することが大切です。

まとめ:まずelevenlabs.ioを開いて音声を作ってみよう

今すぐ試すべき人は、YouTube・Podcast・TikTokでナレーション音声が必要なクリエイター・海外向けにコンテンツを展開したい事業者・教材や研修動画の音声化を効率化したい担当者・自分の声を複製して量産したいすべての方です。

山梨で地域発信を続けたい方ほど、「伝える作業」を軽くする仕組みを持つ価値があります。ElevenLabsは、地域の小さな発信を止めずに続けるための、かなり強い味方になります。

まずelevenlabs.ioを開いて、Googleアカウントで登録し(3分・無料・クレカ不要)、好きな文章を貼り付けてみてください。「AI音声」の概念が変わる体験ができます。商用利用が決まったらStarterプラン(月$5)から、本格的に使うならCreatorプラン(月$22)からがおすすめです。

ひとつ必ず守ってほしいこと:ボイスクローン機能は自分の声、または本人の同意を得た声だけに使う。ElevenLabsの技術は強力だからこそ、倫理的な使い方が重要です。