AI時代にデザインって勉強する意味ある?デザイナーとAIの正しい関係
ゆるAIラジオ 第4回|AIスタートクラブ(山梨)
デザインを学び始めた人なら、一度はこんな疑問を持ったことがあるのではないでしょうか。
「AIが画像を作れるなら、わざわざデザインを勉強しなくてもよくない?」「デザイナーの仕事、AIに取られるんじゃないか」
今回は、AIとデザインの仕事をしているさおりと、デザインを勉強中のサラの2人が、AI時代にデザインを学ぶ意味をテーマにゆるく語りました。
「デザイナーはいらなくなる」は本当か
AIが画像を生成できるようになり、チラシやSNS用の画像もツールひとつで作れる時代になりました。「デザイナーの仕事がAIに奪われる」という声は以前から聞かれます。
サラ自身もデザインを始めた当初、こんな疑問を持っていたといいます。
「AIで画像が作れるなら、デザインの基礎的なことを学ばなくてもいいんじゃないか、逆に非効率なんじゃないかと思ったりしたこともある」
しかし実際に配色・フォント・余白などの基礎を学んでいくうちに、考えが変わったといいます。
「AIが作ったものをきちんと転送できるようになる力がついた。そのままとって出しだと違和感があったままになってしまう」
デザインの知識があることで、AIが生成したものの何が良くて何がダメかを判断できるようになる。この「目利き力」こそが、AIをうまく使いこなすための土台になります。
デザイン基礎があるとAIの指示が具体的になる
デザインを学ぶことで変わったこととして、サラが挙げたのがAIへの指示(プロンプト)の精度でした。
学ぶ前は「なんかわっとした可愛い感じで」という抽象的な指示しかできませんでした。しかし配色・フォント・余白といった概念を身につけることで、「色はこんな感じで、このフォントで、余白を多めにとって高級感を出して」という具体的な指示ができるようになりました。
AIは指示が曖昧なほど、こちらの意図から外れた結果を出してきます。デザインの言語を知っていることが、そのままAIとのコミュニケーション能力に直結するわけです。
さおりはこの点をさらに深掘りして、こんな話をしてくれました。
「同じやり方をやった先に生成されたものを、何個か生成した中でどれを選ぶかが重要。そこが自分のこれまでの知識と経験で変わってくる」
AIの使い方(どのツールをどう使うか)は教えられます。しかし生成された複数の候補の中から「これが一番いい」と選ぶ感覚は、デザインを学んできた経験の積み重ねから生まれます。やり方は同じでも、何を選ぶかで差が出る——これがデザイン知識の本質的な価値です。
AIはライバルか、相棒か
2人に「AIはライバルですか、相棒ですか?」と聞いてみました。
サラの答え:相棒
最初はライバルかもと思い、AIの進化が激しすぎて焦った時期もあったといいます。しかし実際に使い込んでいくうちに「相棒」という感覚に変わりました。
最初のアイデア出しを投げてみる、参考画像を集めてもらう、デザインに迷ったら壁打ち相手になってもらう。そういった使い方で、AIはデザインの強い味方になっています。
さおりの答え:相棒(もっと便利になってほしい)
さおりはAIをライバルと思ったことはなく、むしろ「どんどん私から仕事を奪ってくれ」という姿勢だといいます。
「やりたいことがいっぱいあるから、全然もうどんどん私から仕事を奪ってくれって感じ」
クライアントワークのメール文章、書類作成、申請文章の整理、自社SNS用の画像制作——こういった「デザイン本業以外の作業」をAIに任せることで、デザイン本業に集中できる時間を作っています。
つまりAIは「デザイナーの仕事を奪うもの」ではなく、デザイン以外の仕事を肩代わりしてくれる存在として機能しているわけです。
AI生成画像の「あるある」失敗
AIで画像を生成していると、独特の失敗パターンがあります。2人が挙げた「あるある」はこちらです。
指の本数がおかしい
人物画像で指が6本あったり、不自然な角度になっていたりするケース。最近は精度が上がってきているものの、まだ油断はできません。
文字が読めない
テキスト入りのチラシを生成すると、文字が文字化けしていたり読みにくくなるケースが多い。AIは文字の「意味」を理解しているわけではなく、見た目のパターンとして生成しているためです。
AIっぽいと一目でわかる質感
独特の発色の良さ、コントラストの強さなど、AIが生成した画像には共通した雰囲気があります。コンビニのPOPやYouTube広告でも「あ、これAIだな」とわかるものを最近よく見かけるようになりました。
2人とも、自分でデザインに使うときは「AIっぽくわからないような自然なもの」を意識しているといいます。
今日のまとめ
- デザイン学習の意味
AIが作ったものの良し悪しを判断する「目利き力」がつく - プロンプトへの影響
デザイン用語を知ることでAIへの指示が具体的・的確になる - 選ぶ力が差になる
同じやり方・同じツールを使っても、何を選ぶかで仕上がりが変わる - AIはライバルではない
デザイン本業に集中するために「それ以外」をAIに任せる発想 - 結論
AIはデザインの可能性を広げてくれる相棒。デザインの基礎知識があるほど、AIをうまく使いこなせる
次回予告
次回もAIとデザインについてゆるくお話ししていきます。デザインやAIについて気になること、聞いてみたいテーマがあればコメントで教えてください。
またAIスタートクラブのイベントでは、クリエイティブ系のAI活用をテーマにしたワークショップも開催しています。実際に手を動かしながら学びたい方はぜひイベントへも遊びに来てください。
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