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ゆるAIラジオ

AIでデザインの作り方は変わった?現役デザイナーがリアルを語る

ゆるAIラジオ 第8回|AIスタートクラブ(山梨)

「AIがあればデザインは一瞬でできる」「デザインスキルはもう不要」——そんな声をよく聞くようになりました。

実際のところ、AIを使いこなしているデザイナーの仕事はどう変わったのでしょうか。

今回は、AIとデザインの仕事をしているさおりと、デザインを勉強中のサラの2人が、AIを使うようになってデザインの作り方が変わったかをテーマにゆるく語りました。

実はそんなに変わっていない部分もある

さおりがまず話してくれたのは、意外な実態でした。

参考画像探しは今でも普通に検索でやっていることが多い。ライティングやキャッチコピーは自分で考えることもある。クライアントワークの画像にAI生成画像をそのまま使うことはほとんどない——。

「AIを使ってる感はあるけど、根本的なことは全然変わってないような気もする」

一方でよく使うのが、写真素材の加工です。色味を変えたり、映っている人の服を変えたり、ポーズや表情を微調整したり。撮影のやり直しが難しい素材でも、AIで修正できるようになったのは大きな変化です。

AIで作れるようになったが、修正に苦労することも

サラは実際にAIでチラシを作る機会が増えていますが、こんな経験をしたといいます。

「イラストのテイストが1箇所だけ違ったり、デザインの4原則に沿っていなくてちょっとずれが生じたりする。細かく修正しようとすると生成に時間もかかるし指示も複雑になって、結局めちゃくちゃ時間使ったけどいいものできなかったなって時がある」

イラストレーターなら数秒で揃えられる「要素のサイズをすべて同じにする」という作業が、AIへの指示では何度も生成を繰り返さないといけない——こういう場面で、デザインツールを使いこなす力の重要性を改めて感じるといいます。

ただしデザインを学んでいない人にとっては、そのずれが気にならないレベルの仕上がりであることも多いです。どこまでのクオリティを求めるかによって、AIだけで十分な場面もあります。

「何かがおかしい」を言語化できるかどうか

今回の会話で2人が共通して感じたのが、**「見る力」と「言語化する力」**の重要性でした。

デザインを学んでいると、AIが生成した画像を見たとき「なんか変だな」という感覚だけでなく、「余白がないから窮屈に見える」「ここだけフォントが合っていない」「色を使いすぎている」という具体的な言葉で問題を捉えられます。

その言語化がそのままAIへの指示になります。

「デザインの4原則を意識してチラシを作ってくださいと言っただけで、結構綺麗に揃えてきた。そのワードを知っているだけで指示の精度が変わる」

逆に言うと、何がおかしいかを言葉にできなければ、AIへの修正指示も出せません。デザインを学ぶことが、AI活用の精度に直結しています。

世の中のデザイナーはどう感じているか

さおりが調べたところ、世の中のデザイナーたちの声にも同じ傾向があったといいます。

  • AIで仕事の効率が上がったと感じているデザイナーは多い
  • しかしAIの出力をそのまま信頼できると答えた人は少ない
  • 素材探し・切り抜き・画像修正などの作業工程はAIに任せたい
  • クライアントへの最終納品物は自分で整えるという人がほとんど

「便利だけどそのまま完成品にはできない、というデザイナーが多い」

AIがデザインの仕事そのものを変えたというより、デザインに至るまでの工程と、デザイン完成後の仕上げ工程が変わったというのが実態に近いようです。


印刷とRGBとCMYKの話——知識がないと起きる失敗

会話の中で出てきた、デザイン知識がないと起きる具体的なトラブルの話が印象的でした。

ChatGPTで作った画像はRGBカラー(画面表示向けの鮮やかな色設定)で出力されます。しかし印刷物に使う場合はCMYKカラー(印刷向けの色設定)が必要で、変換すると色が大きく変わってしまうことがあります。

「画面上でわあこれめっちゃ可愛いって思っても、印刷した瞬間にガーンってくすむ。カラーモードが変わるから」

このような基礎知識がないまま何百枚と印刷してしまうケースは、実際によくある話です。AIで簡単に作れるようになったからこそ、こうした印刷・出力の知識が以前より重要になっています。


今日のまとめ

  1. 変わったこと
    素材加工・アイデア出し・初期ブレスト・今まで作れなかったものが作れるようになった
  2. 変わらなかったこと
    クライアント最終納品物はデザイナーが整える。デザインスキルを磨き続ける必要性
  3. 重要になった力
    何がいいか・何がおかしいかを見極める「目利き力」と、それを言葉にする「言語化力」
  4. AIに指示するために必要なもの
    作りたいものへの知識。「どんな表現か」を言葉にできないとAIにも伝わらない
  5. 結論
    AIはデザインの幅を広げるプラスの存在。ただしデザインスキルとセットで使いこなせる

次回予告

次回もAIとデザインについてゆるくお話していきます。気になるテーマがあればコメントで教えてください。


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