AIエージェントとエージェント型AIって何が違う?混乱しがちな2つの言葉を整理する
ゆるAIラジオ 第7回|AIスタートクラブ(山梨)
AIの話題でよく耳にする「AIエージェント」と「エージェント型AI(エージェンティックAI)」。
名前が似ていてどちらも「AI」と「エージェント」が入っているのに、何が違うの?そもそも同じ意味じゃないの?——そんな疑問を持ったことはありませんか?
今回は、エンジニアのたくむと、AI専門家のだいきの2人が、この2つの違いを整理しながらゆるく語りました。途中でClaudeにも直接聞いてみた結果もお届けします。
まず結論:何が違うのか
2つの言葉の定義は、実は業界全体でもまだ曖昧な部分があります。ただ、IBMなどの大手IT企業の定義をもとに整理すると、次のように区別できます。
- AIエージェント
特定の目標に向けて自律的に動く「個別の担当者」そのもの - エージェント型AI(エージェンティックAI)
AIエージェントが連携して動く「仕組みやシステム全体」
会社に例えるとわかりやすいです。
- AIエージェント
営業担当AI、エンジニアAI、デザイナーAIなど、それぞれの役割を持つ「個々のAI社員」 - エージェント型AI
その社員たちが連携して動く「会社の運営方式・仕組み全体」
Claudeに聞いてみた
収録中に実際にClaudeへ「AIエージェントとエージェント型AIの違いは?」と質問してみました。返ってきた回答をかいつまんで紹介します。
AIエージェントの例
「来週の出張のホテルと飛行機を手配しておいて」と頼んだ場合、候補を自分で探して比較して予約まで済ませてくれるAI——これが1つのタスクを自律的にこなす「AIエージェント(1人の担当者)」です。
エージェント型AIの例
SNS集客を改善するという目標に対して、市場調査担当・投稿作成担当・画像作成担当・数値分析担当それぞれのAIが連携して動き、人間が1つ1つ指示しなくても業務が回っていく仕組み——これが「エージェント型AI(チームで動くお店の運営方式)」です。
実際の開発現場ではどう使われるか
大木はAIエージェントを組み合わせたシステムを自分で構築した経験があります。PMが最初の指示を受け取り、その内容に応じてデザイナーAI・エンジニアAIなどの各エージェントに仕事を割り振り、専門性のある回答を集めて最終的な成果を作るという仕組みです。
これはまさにエージェント型AIの典型例です。
一方、ChatGPTやClaudeのようなアプリとして提供されているサービスは、裏側でこうした仕組みがすでに構築されており、ユーザーは意識せずに使えるようになっています。大木が実感したのは、APIで直接つなぐ場合とアプリとして使う場合の「差」でした。
「APIで使う場合はこちらが投げたことに対してしか返答できない。でもアプリで使う場合は、こういうのもありますという提案をしてくれたりする」
アプリの中にはすでにエージェント型の仕組みが組み込まれているため、初心者でも自然とその恩恵を受けられます。自分でゼロから組もうとするとこのあたりの設計が必要になり、一気に難易度が上がります。
従来のAIとどう違うのか
ChatGPT初期の頃を思い出すと、わかりやすいです。
初期のGPTは「聞いたことに答えるだけ」でした。「これを実装するにはどうすればいいか」と質問しても、解決策や次のアクションまでは提案してくれませんでした。
今のAIは、質問に答えるだけでなく「次にこうした方がいい」という提案や計画を自律的に出してくるようになっています。これがまさに「エージェント化」が進んでいる変化です。
今日のまとめ
- AIエージェント
目標に向けて自律的に動く個別のAI。1人の担当者のイメージ - エージェント型AI
複数のAIエージェントが連携して動く仕組みやシステム全体 - 違いの覚え方
個別の担当者がAIエージェント、その担当者たちが動くお店の運営方式がエージェント型AI - アプリとAPIの差
アプリには仕組みが組み込み済み。APIで自分で使う場合は設計が必要になる - 進化の方向性
答えるだけのAIから、計画・提案・自律実行できるAIへと進化している
次回予告
次回もAIにまつわる話題をゆるく語っていきます。チャンネル登録・フォローをして次回もお見逃しなく。
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AIスタートクラブ(山梨)主催