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ゆるAIラジオ

AIで画像生成、実は何十回も試してる?プロデザイナーが語る制作の裏側

ゆるAIラジオ 第6回|AIスタートクラブ(山梨)

SNSで見かけるAI生成画像。「AIって一発でパッと作れるんでしょ?」と思っていませんか?

実はその裏側では、何十回も生成を繰り返し、複数のAIツールを使い分け、最後は手作業で仕上げる——そんなプロセスが積み重なっています。

今回は、AIとデザインの仕事をしているさおりと、デザインを勉強中のサラの2人が、AI画像生成の制作プロセスのリアルをお届けします。

LINEアイコン制作の裏側

サラが最近、AI生成のLINEアイコンに変えたところ、友達から「いいじゃん、何で作ったの?」と反応が多く届いたといいます。自分に似せたイラスト調のアイコンで、LINEだけでなくInstagramやGoogleアカウントのアイコンにもしてしまったほどお気に入りの仕上がりになりました。

このアイコン、完成まで実はかなりの試行錯誤がありました。

最初にChatGPTで試す

まずChatGPTで生成を試みました。お手本となる画像とサラの写真を参考に指示を入れ、何度か生成してみました。

Midjourneyでも試してみる

次にさおりがMidjourneyでも試してみました。お手本画像とサラの写真をMidjourneyに入れて生成したところ、お手本に引っ張られすぎて完全に同じような仕上がりになったり、逆にサラの顔にリアルに似すぎてしまったりと、絶妙な「中間」を出すのが難しかったといいます。

ChatGPTに戻って仕上げる

最終的にはChatGPTに戻り、修正の指示を重ねながらちょうどいいバランスのイラストを完成させました。さらにPhotoshopで細かい部分を手直しして最終的な仕上がりにしたとのことです。

「パッとできるみたいなイメージあるけど、決してパッとはできない」

ツールによって得意・不得意がある

今回の制作を通じて見えてきたのが、AIツールそれぞれの特性の違いです。

Midjourneyの強み

細かい線・色合い・繊細な表現が得意で、画像のクオリティという点ではさおりはMidjourneyの方が上だと感じています。写真のようなリアル感や、高品質なキャラクター画像を作りたい場合に向いています。ただし、文章での細かい修正指示が反映されにくいという難点があります。

ChatGPTの強み

文章で細かく指示ができて、「もっとここをこうして」という修正を重ねながら仕上げていける点が強みです。今回のような「お手本に似せつつ、本人にも似せる」という複雑なニュアンスの調整には、修正のやり取りができるChatGPTの方が向いていました。

使い分けの基準

  • ChatGPT
    社内資料・チラシなど素早く作りたいもの
    細かい修正を重ねながら作るもの
  • Midjourney
    動画用・長期使用のキャラクター画像
    写真のようなリアルな質感

1枚の画像に何回生成するのか

「1つの制作物につき、何回くらい生成しますか?」という質問にさおりが答えた数字は驚きでした。

「ものによるけど、50回以上、100枚くらい作ってる時もある」

特に動画制作の場合は、静止画から動画に変換するアプリを通すと画質が落ちるため、元の画像のクオリティが非常に重要になります。だからこそ「これだ」という1枚が出るまで何十枚も生成を繰り返すといいます。

また、企業キャラクターのように一度作ったら長期間使い続けるものは、最初の1枚の出来が後々まで響きます。

「最初の1個がちゃんとしてなかったら、結局ずっとダメな微妙なものになっちゃう」

一方で、社内資料やチラシなど使い捨てに近い用途であれば、ChatGPTで1発生成で十分なケースもあります。どこまでのクオリティを求めるかによって、かけるべき手間が変わってきます。

AIだけでは100%は難しい——編集スキルの重要性

今回の制作でも、ChatGPTで生成した後にPhotoshopで手直しをしています。AIだけで完璧な仕上がりにするのは現時点では難しく、最後の仕上げは手作業が必要になることがほとんどです。

こんな事例もあります。チラシをChatGPTで作ったところ、デザインは良かったのにQRコードが読み取れない状態で生成されてしまったことがありました。こういった場合は、QRコードを別で作ってCanvaなどで上から貼り付けるという対処ができます。

PhotoshopやIllustratorのような専門ソフトが使えなくても、Canvaのような簡単なツールで部分的に修正できる知識があれば十分対応できることも多いです。

「ちょっとした編集技術があって、そこにAI技術が入ったら、よりクオリティの高いものが簡単に作れる」

AI生成だけで完結させようとするのではなく、AIと編集スキルを組み合わせることで、クオリティと効率の両立ができます。

今日のまとめ

  1. AI画像生成のリアル
    パッと作れるイメージがあるが、高品質なものは何十回も生成を繰り返す
  2. ツールの使い分け
    Midjourneyは高品質・繊細な表現、ChatGPTは細かい修正指示に強い
  3. 最初の1枚の重要性
    動画や長期使用キャラクターは、最初の土台となる1枚のクオリティが全体を決める
  4. AIと編集スキルの組み合わせ
    AIだけで100%は難しい。基本的な編集知識があると完成度が大きく上がる
  5. 用途によってかける手間を変える
    使い捨て用途はChatGPTで1発生成、長期使用・動画用はMidjourneyで徹底的に作り込む

次回予告

次回もAIとデザインについてゆるくお話していきます。AIやデザインについて気になること、聞いてみたいテーマがあればコメントで教えてください。


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